理解されにくい障害 Category: 不思議坊主研究所
Posted at 08/06/02 PermaLink» Comment(2)» Trackback(0)»
我が家の長男は広汎性発達障害の中でも、
非常にわかりにくいタイプの子だと思う。
もちろん、その障害が重度ではないからということもあるが、
彼の障害は他人に迷惑をかけることが少ない、
つまり、自分自身が困ることの方が多いタイプだからだ。
「全然わからないよ。」
「ふつうじゃん。」
「そういう子って、沢山いるよ。」
「気にしすぎじゃない?」
彼の事を説明するとき、
必ずこういう言葉を聞かなくてはならない。
そういう人たちに更に説明してみても、
正しく理解してもらえないことの方が圧倒的に多い。
一番理解してもらいたい担任の先生にさえ、
伝えることが難しいのが現状だ。
でも、他人がどう思おうと彼は困っているわけで。
それを何とかしてやりたくて、母は模索する。
『広汎性発達障害』。
知的障害のない、もしくは軽い脳障害。
これほど他人に理解されにくい障害があるだろうか。
彼らの障害は正しく理解されにくいがゆえ、
乱暴な子だとか、自分勝手なこだとか、
人の気持ちを傷つけるとか、気持ち悪いとか、
友達にはなりにくいとか、何となく変な子だとか、
そう言われることも多い。
そして、彼らは疎外されていくことも多い。
当の本人は、自分のどこが悪いのか、
どうして受け入れてもらえないのか、解らない。
だが、理由はわからなくても疎外感はある。
多くの場合、そのことは彼らの自尊感情を傷つける。
自尊感情を傷つけられれば、
荒れたり、引き籠もったり、非行に走ったり、
時には犯罪に至ることもある。
コレは、障害のない子のそれと全く同じである。
だが、その時社会はこう言う。
「発達障害の子は怖い。」と。
皮肉なことに、社会がそこへ追い込んでおきながら、
社会からはみ出した時に初めて
障害がクローズアップされることになるわけだ。
彼らの自尊感情が損なわれないように、
彼らが自分自身の個性を理解し、
ひとりひとりが大切な存在なんだと思えるように、
障害による生きにくさを克服する別の方法を探る…
これが「支援」である。
だがこの『支援』という言葉ばかりが先に世に出て、
その方法や内容は正しく理解されていない。
だいたい、支援って言葉がどうも良くない。
そして、あえて支援が必要だという社会もどうかと思う。
支援とはつまるところ、『愛』だ。
相手を正しく理解しようという心、
相手の気持ちを考えようという心、
自分と全く違う考えや生き方を
批判したり拒否したり攻撃したりするのではなく、
それはそれとして丸ごと受け入れられる心、
そういうモノがこの社会にあれば、
ことさらに『支援』を叫ばなくてもいいじゃないか。
いや、支援だけではない。
社会に正しい愛や人と人の繋がりが存在するならば、
この国が今抱えている問題は確実に減少してくる。
個々が権利ばかりを主張し自由を叫び、
自分さえ良ければいいという輩が増え、
相手が気に入らなければ攻撃し疎外し、
時には抹消しようとさえする社会。
なんと生きにくい社会なんだろう。
ワタシたちにも。
もちろん、障害のあるすべての人たちにも。
でも、この社会の中で生き続けていく為に、
我が子の支援を考えるわけだ。
母たちは。
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"理解されにくい障害"へのコメント
CommentData » Posted by そちちゃん at 08/06/03
こんにちは。
興味深く読ませて頂きました。
我が息子もまさに同じ。
「ぼんやりしてる子」「無口でおとなしい子」そんなタイプです。
でも彼はみんなについて行く為に実はめいっぱいの努力をしてます。
そんな息子もやっぱり「支援」を受けていますが
これは結構“クセモノ”です。(笑)
ただでさえ迷い道にいる私達をさらに茂みの奥深くに連れて行きます。
今の私がそうです。
やっぱり大切なのは自分で確かめ考えること、あらためて思いました。
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 08/06/08
☆そちちゃん
支援っていう言葉、その内容…現時点では問題が山積みです。
でも、本物の支援の為に日々取り組んでいる方もいらっしゃるんです。
今日明日ってなふうに劇的な変化は期待できませんが、5年、10年経ってみると、何かが変わってくるハズです。
実は今日、とても素晴らしいお話を聞くことができました。
これから少しずつ紹介していこうと思っています。