例外的結末  Category: 夫婦の日常

Posted at 06/08/19 Comment(5)» Trackback(0)»

『まず、自分の心を正常値に…。』

昨日の朝、ふと考えた。
(ワタシが自由に動けるのって、今日しかないじゃない…。)

実は、ダディが土日に仕事に出ることは、前から決まっていた。
だから、出来ることはしておかないと、自由がきかなくなる。

ワタシの勝手な予定では、ダディの休暇中に“病院”と“美容院”に
行くはずだった。
実は、コウ先生に、アレコレの検査結果を、聞きに行ってない。
コウ先生のクリニックは、いつも待ち時間が半端ではないので、
ダディに、子供たちを頼まなくてはならないのだ。
もちろん、美容院も、同じ理由で、ダディが居なければ行けない。

ワタシタチは、まだ、ろくに口も利いてない…さあ、どうする?

3日目ともなると、冷戦も最終段階になり、お互い探りあいである。
実は、ダディはこの冷戦が得意でない。
本人も、意地を張っているのだが、相当、堪えているはずである。
かといって、こちらが下手に出ると、また、勃発してしまう。


そして、ココがワタシの悪いところなのだが…
(ココからは、サラッと読んでね、サラッと。)
ダディに関しては、先に謝るのが絶対に嫌なのだ。

ココに至るには、まあ、イロイロな理由があるのだが。
ある意味、ダディは、ココが一番気に入らないところであろう。
いや、第三者的に見ても、この“理由”はタダタダ、
ワタクシの我がままであろう事は、十分承知している。
いるのだが、とにかく、こういう状況のとき、
我が家では、ぜぇったい、ワタシからは謝らない。

いやぁ、もし、ワタシが先に、
「ごめんねぇ…。」などと言おうモノならば、彼はもう、
喜びに打ち震えて、どんなことでもするだろう。

え?…そうしろって?…。
う〜ン…そこへは、コメントしないでってば!
ワタシにも、折れるタイミングがあるのよぉ…。(←いい訳。)
ココも、ある意味、『欠陥』なのである。
よそでは出来るのにねぇ…外では出来るのにねぇ…。
だ、だから…スルーしてね!



ま、事情はともかく、ワタシの予定を実行しようとすると、
この状況で『頼みごと』をしなければならないではないか!
それに、普段は、何をするのも、一応、ダディの同意を取るワタシ…
こんな状況で、予定については、話してない。
オマケに、台風の影響で、強い雨が降ってる。
バスは不便なので、車を…もちろん、ダディの通勤車でなく、
ワタシの(?)愛車を使いたい。

う〜む…、仕方ない、無理矢理いくか。

「あのぉ…」小さく言った後、勢いよく、一気に言う。
「ワタシ今日、出かけますから。
車、使っても良いかしら。
それから、子供たち、連れていけませんから。
帰りは、遅くなるかも知れませんけど。
いいかしら?」

一応、疑問形にはなっているのだが、問いかけではない。
ダディのほうも、そんな事は、百も承知である。

「あ…ああ。いいよ。」シメた!…声のトーンに、士気はない。
「じゃ、よろしく。」

一昨日、車を降りた後である。
(…お、おい。いったい何なんだよ。)…そう思っているに違いない。

それに比べて、3兄弟は落ち着いている。
母親の服装、表情、声のトーン…を観察して、
リビングを出たワタシを、さりげなく、追いかけてきた。
「ねぇ、おかあさん、どこ行くの?」
小さな声で聞く3兄弟を、階段のところへ連れて行き、コッソリ話す。
「母さん、病院と髪やさん(3兄弟語:美容院のコト)に行くから。」
「ウン、わかった。お父さんには、内緒?」
「あ、お母さんが出てから、言っても良いよ。」
「聞かれたら、言う。ヒミツね。」
「お土産、買って来るからね。」
「ウン!絶対ね。」
「お父さんの言う事、聞いてね。」
「ウン、わかった。」
子供たちにとっては、もはやゲームのようなものである。
イタズラっぽく笑って、リビングに戻っていった。

午前10時より少し前、笑いを堪えながら、ウチを出た。

******************************************

今日から、通常診察であるコウ先生のクリニックは、
思った以上に、患者さんでイッパイだった。
受付をしたら、なんと、23番目…時間にして、約3時間待ちだった!
3兄弟を、預けてきてよかったぁ。

「さて、マムさん、最近はどうかな?」
検診を受けてから、ずいぶん経っているが、当然、そんなコトは
話題にもならない。
「先生、少し…上手く回らなくて。」
「ウン?…あ、ココロが疲れてる?」
「ええ。」
「マムさん…。マムさんは、本当にイロイロな事があったでしょ。
普通のヒトが経験しないような大変なことが、沢山あったんです。
コレを越えて、ちゃんと3人も育てているんだから、大丈夫。
凄いことです、ちゃんと、自己コントロール、出来てるんですよ。」

「そうでしょうか。」
「そうですよ。
一時は、病院も紹介しなければならないかな〜と思ったけど
自分のチカラで、ココまで来れたじゃないですか。
ウン、マムさんなら、大丈夫…自信を持ちなさい。」



マンモグラフィーの結果は、カテゴリー?、
乳がん、子宮ガン、子宮頸ガン、卵巣ガンのどれも、心配ないそうだ。

20060819234828.jpg
若干、結果が怖かった基礎検査の結果だったが、どれも基準値内。
「ただ…善玉コレステロールがギリギリなのと、
あとは〜、あ、生理の時は、やや貧血気味になるようだね。」

(善玉のコレステロール?…何?ソレ?…低いとダメなの?)
そう思っていると、私の顔をチラっとみて先生が
「あ、大丈夫大丈夫、気にする程ではないから。
美味しいものを食べて、適度に運動して、笑ってれば大丈夫。」

とおっしゃった。

「それから…ホルモン値は…と…。」
一番、緊張する瞬間である。
「ああ、マムさん、まだ大丈夫、正常値ですよ。
双子ちゃん効果が、続いてるようだね。」


双子ちゃん効果…とは、こういうことだ。
ワタシのホルモン値は、薬を使わないと正常値にはならなかった。
それは、コウ先生のところに通う15年間、ずっとそうだったのだ。
もちろん、生理も治療をしなければ、3ヵ月〜半年に1回程度。

ところが、双子を出産してから、ワタシのホルモン値は、
正常値の下のあたりか、それより少し少ない位の値を保っている。
そして、生理もだいたい、30〜50日くらいの周期でくるようになった。
ワタシにとっては、あり得ない事なのだ。
医学的にどう見るか、いろいろあるだろうが、本当に不思議だった。
そして、その効果はまだ、有効らしい。

「マムさん…デパス…どうですか?」
「…いりません。大丈夫です。」
「ウン、それがいい。薬は、できることなら、飲まない方がいい。
でも、頑張りすぎてはいけません。いつでも出しますからね。」

先生は、何もかも、お見通しだ。

******************************************

さて、クリニックを出たのは、もう、午後2時近かった。
(美容院、どうしようかなぁ…。)
診察の終わる時間が読めなかったので、予約をしていない。
案の定、4時までいっぱいだった。
(4時かぁ…終わるの7時近くなるよねぇ。)
そう思ったが、今日を逃したら、また、いつ行けるかわからない。
仕方ない、また、無理矢理いこう。

「…あ、もしもし、ワタシだけど。夕食も食べさせてもらえます?」
「え?…ああ…いいけど…。」
「じゃ、よろしく。」
何か言いたそうだったので、電話を切った。
プププ…3兄弟、言わなかったのかな?

それから、近くのカフェで、遅いランチをいただいた。
『きのことチキンの黒ゴマパスタ』
ウ〜ン、美味しい!
残念ながら、デジカメ忘れた!
そして、ちょっと贅沢なんだけど、白鳳桃ジャムとパンを朝食用に…。
カラダで稼いだお金(←強欲ダイエットのコト)持ってきたのよね。
20060819234657.jpg

行きつけの美容院で、ストレス解消にしっかりハナシをして、
帰りに、美味しいと教えてもらったチーズケーキを買い、
スーパーで少し買い物をして、午後8時過ぎに帰宅したワタシである。

******************************************

玄関を入ると、車の音を聞いた3兄弟が、笑顔で並んで座っていた。
既に、お風呂にも入って、パジャマ姿である。
「お帰りなさ〜い。お疲れさま〜!」だって…。
さては、ダディにそう言えって、言われたな。

「ハイ、お土産。」
「ヤッター!」
「うわぁ、チーズケーキだぁぁぁ!」
「コレ、どこで買ったのぉ〜?」
「どっちでもいいのぉ?…ね、みんなぁ、ちょっと交換しよ!」
このチーズケーキ、メッチャ美味しかったんだけど、
あっという間に食べられて、またしても、画像なし…残念!

「で、今日、なに食べたの?」
「ン?…カレーだよ。」
「ふ〜ん、カレーかぁ。」
「あ、レトルトだけどね。」
「エエーーー、レトルトカレーかよぉ!」

このくらいになると、もう、後はタイミングの問題だけなのだ。
だが、相変わらず、話すタイミングが見つけられずにいるダディ。
フフフ…こうなると、もう、本当にゲームも終盤である。

ワタシがシャワーを浴びてくると、3兄弟が待っていた。
「お母さん、おやすみ。」
そう言ってそれぞれがキスをして、ダディと2階へ上がっていった。

…さぁて、後は、最後の仕上げだけだな。
どうしてやろうかな…。

******************************************

『ハプニング!』

子供が寝てしまって、リビングに2人きりになる。
ダディはテレビに、ワタシはモニターに向かい、話さない。
もはや、ダディに勝ち目はないのだ。
観念して、さっさと謝ればいいのに…。
大きなケンカの後は、結構しぶといダディである。
ま…いいか。
既に、どとらにも、怒りはないのだから。
後は、時間の問題である。

いつもは、沈黙合戦に耐えられなくなったダディが、
話しかけてくるのを待ってから、後は、強引に謝らせて、
「じゃ、許してあげる…」的結末である。
ちなみに、ダディの最初の言葉は、決まっている。
「肩でも、揉もうか?」
当然、数日、受けられなかった分、3倍サービスである。
カラダ中が、コリコリだそうだ。
そして、マッサージをしながら、
「な、オレって、必要だろう…。」と念を押すダディである。


…と・こ・ろ・が!
不覚にも、昨日の沈黙を破ったのは、ワタシだった。
それも、屈辱的事情で…。


ワタシは、新しく保存されていた、デジカメのデータを見ていた。
見ていたら…突然、あまりにも醜い写真がでてきたのだ!

それは、世にも恐ろしい、写真であった。
すっぴんで、しかも、眉毛を少ぉし整えすぎた太めのオンナが、
パジャマ姿で、子供たちとボードゲームに興じている…、
そのオンナが、「アチャー!」とでも叫んだような…
その瞬間の、画像であった。

コレには、自分が驚いて、「ギャー!」と言ったきり、
ヒーヒーと笑いが止まらなくなったのだ。

当然、つられてダディも笑いだした。
そして、立ち上がり、モニターを覗きに来た。
「な、何なんだ?…何だよ?」
「冗談じゃないわよ!
どうしてこんな写真、撮られなくちゃいけないのよ!」

「写真?…なんだよ、見せてくれよ。」
「どうして見なきゃいけないのよぉ…!」

結局、ワタシの抵抗むなしく、その醜い姿はダディの目にも入る。
「ヒーヒー、クックック…」
笑いが止まらないご様子である。

「ちょっと!…失礼じゃないの!
だいたい、ワタシ、まだ許してないわよ!」

「なんだよ…ヒーヒー。」
「謝りなさいよ!」
「っくっく…ねぇ、一緒に謝ろうよ。」
「冗談じゃないわ、謝りなさいよ!」

もう、予定外の展開である。
ほとんど勝ちはきまっていたのに、こういう状況になるなんて…。
オマケに、こんな時に、ヒドイ写真を見られるなんて!
あんまりだ…。

ダディは、ヒーヒー笑いながら、謝った。
「ご…めん、オレが、悪かった…ヒーヒー…言い過ぎた…クックック…
ダメだ…笑…いが…、ヒーヒーヒー…」

もう、メチャクチャだ。
勝ち負けどころではない。
終結した安心感と、悔しさと恥ずかしさとで、
「もーっ!!」と、叫ぶしかないワタシである。

こうして、ワタシタチの仲直りは、我が家の例外となった。


先にダディが謝るのが、我が家の鉄則である。
そして、仲直りした後にはいつも、最初の問題についてハナシをする。
ココが、一番肝心なところである。

そして昨日もまた、ワタシ達は一歩、前進をした。
思い切り笑ってしまったおかげで、ココロの底の闇を、
またひとつ、さらけ出すことが出来たのだ。
ワタシ達は、またひとつ、解かりあえた。
ヒドイ写真と、神さまのおかげで…。

「じゃ、明日仕事だから、寝るよ。」
そう言って、ダディは2階へ上がっていった。

そして、ワタシはひとりになってから、もう一度、その写真を見た。
「ックックック…。ダメだぁ…。」

何度見ても、ヒドイ写真だ。
笑い転げている3兄弟と、醜いオバサン…。
でも、それは、毎日、ダディの目に映っている、
家族そのものなのかもしれない。


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"例外的結末"へのコメント

CommentData » Posted by SNAFKINわたこ at 06/08/20

TITLE: よかった・・・!
こんばんは。
毎日暑い日が続いていますが、お元気そうで何よりです。

ここ数日の記事を読んでドキドキしちゃいましたよ。 今、ホッとしてコメントを書く気になりました。 なんとなくケンカに至る経緯がうちと似たパターンだったもんで・・・。 うちの場合、心のどろどろの吐き出し合いに夫が耐え切れず、お酒に逃げていたんですけどね。 そしてそのお酒に逃げる夫が余計に許せなくてもっと追い込んでしまっていた私。

結婚したから、子供がいるから、一緒に住んでいるから・・・、でも、夫婦って元は全然別の環境で育った二人だから、ぶつかりあいがあって当然だと思っている私と、とにかくいさかいは避けて通りたい夫。 いろいろあっていろいろ考えて夫婦業を営んでいるようなものですよね。

相変わらずのマムさんの強妻頑母ぶりにとっても励まされています。 どうかご無理をなさらずに。 自分のブログは儘なりませんが、いつも応援しています。 
その髪方とっても素敵ですよ!
・・・意外と元気に夏休みの宿題の追い込みを子供達にかけているSNAFKINでした。

CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/08/20

TITLE: わお〜〜〜!
☆SNAFKINわたこ さん
わたこさん、わたこさんなのね!
わぁぁ、お久し振りです〜!
嬉しくて、「わたこさんだ!」と叫んでしまいました。(^Q^)/゛
やっぱり、わたこさんとワタシ、共通点が多いかも…。
後から、書き込みにいってもいい?
髪型、今回は、少し長めにしてみましたの。
褒めてくれて、ありがとう!
ダディに頼むのが嫌で、子供に撮ってもらおうと思ったけど、うまくいかず、
結局、自分で撮った、苦心の作でありまする。アハハ。
ああ、でも、久々にわたこさんのコメントをいただけて、嬉しかったァ。ホントに。
それだけでも、このダラダラした記事を、かいた甲斐がありました!
まだまだ、暑い日が続きますので、お体には、くれぐれも、気をつけてくださいね。
あ、お互い、子供の怒鳴りすぎに(?)注意しましょ〜う!ノド、やられますから…。(笑)
わたこさん、今日は、本当にありがとう!

CommentData » Posted by す〜さん at 06/08/20

TITLE: 綺麗な項
なるほど〜!
我が家も女房からは絶対に謝りませんよ。
でも最近ではバカらしくなって喧嘩もしてないかな?(笑)

CommentData » Posted by judy at 06/08/20

TITLE: おっと!
踊るさんま御殿の投稿写真みたいじゃないですかw
前向いてて欲しかったな、素敵なスタイルですね。
でも、冷戦終了よかった〜。
私もなんかドキドキしてましたよ。

CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/08/21

TITLE:
☆す〜さん
あら、す〜さんの奥様も、ダメですか?(^m^)
何だか、安心いたします…アハハ。
ウチは、ケンカがバカらしくなるには、程遠いかなぁ…
それとも、ある日、突然やってくるのでしょうか?
同い年の夫婦は、ケンカが激しいとも聞いた事があるんですけど…どうなんでしょうね。

☆judyさん
セットしてもらったので…いつもは、もうちょっと、クセが…ハネが…素敵ではありません。
前向き写真アップ?…記事、書けなくなりますよ〜。
どーも、お騒がせいたしましたぁ。

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