発表会 Category: わが家の3兄弟
Posted at 06/03/02 PermaLink» Comment(7)» Trackback(0)»
火曜日は、小学校の参観日だった。
発表会をするというので、少々無理をして、出かけて行った。
出かける間際に、電話があったり、薬を飲んだりして、5分程遅れてしまった。
ゆっくり話しながら歩いている、お母さん方をすり抜けて、教室に入った。
ちょうど、みんなで「きっと出来る」を歌っているところだった。
キョロキョロしていた不思議クンが、すぐに気づき、にっこり笑った。
「具合が悪かったら、行けないかも。」と言ってあったのだ。
歌が終わり、次は、グループに分かれて、「音読」が始まった。
…あれ? 不思議クンが、ちっとも口を動かしていない。
(ン?? あなたは、どこのパートなの?)
(あ、もしかしたら、ずっと休んでて、出来てないのかしら…。)
(おおーっ!! そんな、ド真ん中でアクビするなんて…。)
結局、彼は、な〜んにもしなかった。
その次は、「昔遊び」の披露だった。
あや取り、竹馬、ヨーヨー、お手玉、駒まわしをする子達が、発表した。
そして、全員で「勇気100パーセント」の合唱。
(ああ〜〜〜。また、歌ってないよ〜。ええっ?? 何??)
またアクビをして、ボーっとしている。
…が、よ〜く見ると、両手首をクルクルと回している。
肘を曲げて、無表情でクルクルクルクル…。
(ハッ!!)
急いでプログラムを見た。
次は、「なわとび」
そういえば、昨日「なわとび、するよ!」と言っていた。
そうか、最初から、なわとびの事しか頭にないのだ。
実は、2学期が終わった時、彼はなわとびが、得意という程ではなかった。
合格ラインの、前とび10回は出来ていたが、他の飛び方は、全く出来なかった。
ところが、3学期に入って、彼に火がついた。
いつも、こう…こうして、ひとつの事に、短期間のうちに、深くのめり込む。
その集中の仕方は、半端ではない。
時には、ご飯とトイレ意外、一日中、同じことをしたりする。
この辺りが、彼が“グレーゾーン”と言われるところなんだろう。
が、全くできない事が、短期間で、ものすごく得意になるのだ。
今は、悪い事ではないと、思うことにしている。
それが、不思議クンなのだ。
「次は、なわとびの発表です。」
司会の子が言うと、ワタシが緊張してきた。
(ああ、イチバン最初なの?? ドキドキドキドキ…)
「アンティーク不思議です。
なわとびの“駆け足とび”をします。
一生懸命に練習したので、上手く出来るようになりました。」
瞬きも出来ないワタシ。
不思議クンが、とび始める。
ビュンビュンビュンビュン…。
縄の音が、教室に響く。
10回を過ぎたくらいから、どこからともなく、「ほ〜…」と言う声が聞こえてきた。
20回を過ぎると、みんな「すごい…」と、息をのんで見ていた。
クラスのみんなも、(頑張って…)と言わんばかりに、見つめている。
(え?…どこまで、続けるの?)
ふと見ると、彼は、とても自然な、いい顔をしていた。
多分、彼に、みんなは見えていなかったのだろう。
跳ぶ事だけを考えて…いや、むしろ、楽しんでいるようだった。
どのくらい跳んだだろうか?
引っ掛かったところで、ペコリと礼をして、引っ込んだ。
ワタシは、やっと、息をする事が出来た気がした。
その後、10人くらいが跳んだ。
みんな、緊張からか、10回くらいしか跳べなかった。
みんなは、保護者が来ている事を、かなり意識しているようだった。
コレが、ウチの不思議クンなのだ。
もしコレが、彼の持って生まれたものなら、受け入れよう。
変なところもいっぱいあるけれど、コレが、ワタシの大切な不思議クンだ。
胸が熱くなった。
その後は、合奏「子犬のマーチ」も、手話で歌う「大きくなっても」も、
今度は、笑顔で楽しんだようだった。
不思議クンの中で、もう、なわとびは終わっていた。
参観の後、今年度最後の懇談会があった。
涙ながらに子供の成長を語る人、世間話のように長々としゃべりまくる人、
謙遜して自分の子を悪くばかり言う人、逆に、褒めてばかりの人…。
それぞれのお母さんが、一年を振り返って発表するのを、司会をしながら、
遠くに聞いていた。
ワタシはまだ、さっきの不思議クンを思い出していたのだ。
最後に、ワタシの番がきた。
「ワタシはこの一年間、子供にあえて何もさせませんでした。
一年間をかけて、学校とお友達に慣れて欲しかったのです。
不思議は不思議なりに、頑張った一年でした。」
それ以上は、もう、何も言えなかった。
懇談が終わると、不思議クンが、待っていた。
「お母さん、大丈夫? まだ、痛いの?」
「うん、だんだん良くなってきたよ。」
「ねぇ、お母さん、今日ね、歌のときに来た?」
「うん、見たでしょ〜。」
「あのね…。」
「なぁに?」
「ボク、今日、その前に、チイちゃんと“はじめのことば”言った…。」
「ええーー!! 言ってくれれば良かったのに〜。」
「うん…。ボクがインフルエンザになって、その後、母さんがなったから、
言うの忘れてた。 結構長かったから、一生懸命、覚えたよ。」
「え〜、聞きたかったなぁ…。あ〜、もったいなかったな〜。」
「言ってあげようか?」
「うん! 言ってみて、言ってみて!」
つないだ手を、思いっきり振りながら歩く、不思議クンとワタシ。
“はじめのことば”を聞きながら、とっても幸せな気分で家に帰った。
不思議クンのなわとびに、ポチッと応援、お願いします。→
発表会をするというので、少々無理をして、出かけて行った。
出かける間際に、電話があったり、薬を飲んだりして、5分程遅れてしまった。
ゆっくり話しながら歩いている、お母さん方をすり抜けて、教室に入った。
ちょうど、みんなで「きっと出来る」を歌っているところだった。
キョロキョロしていた不思議クンが、すぐに気づき、にっこり笑った。
「具合が悪かったら、行けないかも。」と言ってあったのだ。
歌が終わり、次は、グループに分かれて、「音読」が始まった。
…あれ? 不思議クンが、ちっとも口を動かしていない。
(ン?? あなたは、どこのパートなの?)
(あ、もしかしたら、ずっと休んでて、出来てないのかしら…。)
(おおーっ!! そんな、ド真ん中でアクビするなんて…。)
結局、彼は、な〜んにもしなかった。
その次は、「昔遊び」の披露だった。
あや取り、竹馬、ヨーヨー、お手玉、駒まわしをする子達が、発表した。
そして、全員で「勇気100パーセント」の合唱。
(ああ〜〜〜。また、歌ってないよ〜。ええっ?? 何??)
またアクビをして、ボーっとしている。
…が、よ〜く見ると、両手首をクルクルと回している。
肘を曲げて、無表情でクルクルクルクル…。
(ハッ!!)
急いでプログラムを見た。
次は、「なわとび」
そういえば、昨日「なわとび、するよ!」と言っていた。
そうか、最初から、なわとびの事しか頭にないのだ。
実は、2学期が終わった時、彼はなわとびが、得意という程ではなかった。
合格ラインの、前とび10回は出来ていたが、他の飛び方は、全く出来なかった。
ところが、3学期に入って、彼に火がついた。
いつも、こう…こうして、ひとつの事に、短期間のうちに、深くのめり込む。
その集中の仕方は、半端ではない。
時には、ご飯とトイレ意外、一日中、同じことをしたりする。
この辺りが、彼が“グレーゾーン”と言われるところなんだろう。
が、全くできない事が、短期間で、ものすごく得意になるのだ。
今は、悪い事ではないと、思うことにしている。
それが、不思議クンなのだ。
「次は、なわとびの発表です。」
司会の子が言うと、ワタシが緊張してきた。
(ああ、イチバン最初なの?? ドキドキドキドキ…)
「アンティーク不思議です。
なわとびの“駆け足とび”をします。
一生懸命に練習したので、上手く出来るようになりました。」
瞬きも出来ないワタシ。
不思議クンが、とび始める。
ビュンビュンビュンビュン…。
縄の音が、教室に響く。
10回を過ぎたくらいから、どこからともなく、「ほ〜…」と言う声が聞こえてきた。
20回を過ぎると、みんな「すごい…」と、息をのんで見ていた。
クラスのみんなも、(頑張って…)と言わんばかりに、見つめている。
(え?…どこまで、続けるの?)
ふと見ると、彼は、とても自然な、いい顔をしていた。
多分、彼に、みんなは見えていなかったのだろう。
跳ぶ事だけを考えて…いや、むしろ、楽しんでいるようだった。
どのくらい跳んだだろうか?
引っ掛かったところで、ペコリと礼をして、引っ込んだ。
ワタシは、やっと、息をする事が出来た気がした。
その後、10人くらいが跳んだ。
みんな、緊張からか、10回くらいしか跳べなかった。
みんなは、保護者が来ている事を、かなり意識しているようだった。
コレが、ウチの不思議クンなのだ。
もしコレが、彼の持って生まれたものなら、受け入れよう。
変なところもいっぱいあるけれど、コレが、ワタシの大切な不思議クンだ。
胸が熱くなった。
その後は、合奏「子犬のマーチ」も、手話で歌う「大きくなっても」も、
今度は、笑顔で楽しんだようだった。
不思議クンの中で、もう、なわとびは終わっていた。
参観の後、今年度最後の懇談会があった。
涙ながらに子供の成長を語る人、世間話のように長々としゃべりまくる人、
謙遜して自分の子を悪くばかり言う人、逆に、褒めてばかりの人…。
それぞれのお母さんが、一年を振り返って発表するのを、司会をしながら、
遠くに聞いていた。
ワタシはまだ、さっきの不思議クンを思い出していたのだ。
最後に、ワタシの番がきた。
「ワタシはこの一年間、子供にあえて何もさせませんでした。
一年間をかけて、学校とお友達に慣れて欲しかったのです。
不思議は不思議なりに、頑張った一年でした。」
それ以上は、もう、何も言えなかった。
懇談が終わると、不思議クンが、待っていた。
「お母さん、大丈夫? まだ、痛いの?」
「うん、だんだん良くなってきたよ。」
「ねぇ、お母さん、今日ね、歌のときに来た?」
「うん、見たでしょ〜。」
「あのね…。」
「なぁに?」
「ボク、今日、その前に、チイちゃんと“はじめのことば”言った…。」
「ええーー!! 言ってくれれば良かったのに〜。」
「うん…。ボクがインフルエンザになって、その後、母さんがなったから、
言うの忘れてた。 結構長かったから、一生懸命、覚えたよ。」
「え〜、聞きたかったなぁ…。あ〜、もったいなかったな〜。」
「言ってあげようか?」
「うん! 言ってみて、言ってみて!」
つないだ手を、思いっきり振りながら歩く、不思議クンとワタシ。
“はじめのことば”を聞きながら、とっても幸せな気分で家に帰った。
不思議クンのなわとびに、ポチッと応援、お願いします。→

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"発表会"へのコメント
CommentData » Posted by ranrunrin at 06/03/03
TITLE:
最後の2行に、私まで心がぽっと温かくなりました。
それで、やっと、コメント残せました。
(以前の記事で、胸がいっぱいになってしまってから、
今までどうしてもコメント書けずにいて・・・ごめんなさい)
インフルエンザ、もうだいぶ良くなられましたか?
私も、寒気と関節痛と高熱で、家事育児すべて放棄して寝込みましたが、喉もと過ぎると熱さ忘れてしまいます。健康でいるときには、そのありがたみが分からない。
子供の成長も同じですよね。
普段のあたりまえの中では、改めて考えることはないけれど、ふとした瞬間にあれっと気づく。
マムさんが不思議クンのすべてを受け入れて、改めて大切に思う気持ち。
不思議クンにしかできないこと、不思議クンだからできること、そのことをいとおしく想う気持ちが伝わってきて、なんだかうらやましくもなりました。
そんな幸せな気分に、最近なったかなぁ。。。
CommentData » Posted by すきやき at 06/03/03
TITLE:
マムさん、良い親子関係を作ってますね。
良いなぁ〜〜〜
いつまでも続くと良いね、心の通じ合う関係。
ウチも二人の娘と、とっても仲良しです。
自称3姉妹!
CommentData » Posted by まる at 06/03/03
TITLE:
お久しぶりです。 不思議くんのなわとび、なんだか感動してしまいました。
なんとなくうちの二男に似ている気がします。 感情移入してしまった・・。
「ワタシはこの一年間、子供にあえて何もさせませんでした。
一年間をかけて、学校とお友達に慣れて欲しかったのです。
不思議は不思議なりに、頑張った一年でした。」
ママさんの↑この言葉には妙に同感しました。 私も今年二男に対してそうだったので・・・。
お義母さんのお見舞いに行ったという話からママさんのブログを見るように
なったと記憶していますが、義姉さんのこと大変ですね。
いろんな人がいるのだとか、その人がどうしてこうなるのだという気持ちを
慮っても自分の気持ちをどうにもできないことってあります。
いろんなことがある人生ですが、子どもたちのこういうことで心があらわれますね。
今回、ポチっとさせていただきます。
CommentData » Posted by R at 06/03/03
TITLE:
素敵だね★
マムの気持ち、そして、マムそっくりのかわいい(かっこいい?)不思議君のはじめのことばが、聞こえてくるようで・・・胸が熱くなったよ
いいよね、ホント、その子なりの成長を見て、見つけて、認められるのは、親だけかもしれないね
いつも、あたたかい気持ちをありがとう♪
CommentData » Posted by miwamiwa at 06/03/03
TITLE:
ソウナノカ・・・・ ソウナンダ・・・・
今日の回はいつもと違うゆったりとした、感動がありました。
親とは矛盾した存在ですね。
「その子らしくあって欲しい」という希望と
「他の子と同じであって欲しい」という願いを
相矛盾したまま抱えて持っていますよね。
その子がその子である事を、評価して、認める。
言葉で書くと簡単ですけど実際の子育ては大変で、そんなに生易しくないですよね。
色々と大変でしょうけどがんばってください。
ではまた。
CommentData » Posted by とみはち at 06/03/04
TITLE:
( ゜▽゜)/コンバンハ
うちも木曜授業参観でした。
午前中から役員会議があって行ってたんですが。
うちの息子のクラスもなわとびしてましたね。
うちは少し変わってて駆け足とびで・・・。
普通に飛んでると思ったら・・・ヒュヒュヒュ言わせて
早く飛んだり・・・どよめきありw
その後普通に戻り・・・。
まぁ息子らしかったですが・・・先生が駆け寄ってきて
「○○君お熱が少し・・・」
はい・・・。
金曜日インフルエンザ決定・・・il||li_| ̄|○ il||li
娘はよさいこいの発表で・・・けどインフルエンザ明けで
微妙な踊りだけど頑張ってました。
ε=( ̄。 ̄;A フゥ…
ヾ(;´▽`A``アセアセ
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/03/04
TITLE:
[色:330099]コメントありがとうございます。[/色]
☆ranrunrinさん
(実は、気にされたかしら…などと、と少し反省しておりました。)
本当は、まだまだ、現実を受け入れられず、悩む事も多いのです。
わが子は、どうか、心も身も、健康であって欲しい…
出来れば、少しくらい、出来が良い方がいい…
と、いつも欲をだしてしまう。
親はいつも自分勝手です。
☆すきやきさん
羨ましいな〜。
すきやきさんちは、いつも暖かで、ワタシの目標です。
でも、女の子の様には行かないのでしょうね。
仕方ない、4兄弟になるかっ!(笑)
☆まるさん
お久しぶりです。
率直なコメント、ありがとうございます。
「そう思ってみると、そう見えるもの。」
最近、どこかで聞いた言葉の意味を、考えています。
でも、たとえ、彼がどうでアレ、ワタシには最愛の家族の1人です。
子供には、教えられる事がいっぱいで、力をもらっています。
☆Rちゃん
正直言って…、ちゃんと跳べるとは思わなかったの。
以前の、“ヒトが怖い”は、克服できたんだな〜と思うと、
胸がいっぱいになった。
子供の成長は、親の励みです。
☆miwamiwaさん
ワタシも、その矛盾を感じながら、記事を書いていました。
「ヒトと同じくらいは…でも、個性はあったほうが…。」
「心身ともに健康がイチバン…でも、いろいろ子がいる…。」
「少しくらい出来る方が…いや、頑張っていれば…。」
親の身勝手は、キリがありません。
ワタシも、まだまだ葛藤の日々。
でも、たとえ、彼がどういう状況でアレ、私の大切な家族ですから、
ワタシの命ある限り、信じて見守りますよ。
母親ですもの…。
☆とみはちさん
この時期は、どこでもなわとびをしているようですね。
インフルエンザ、本当に大変です。
どうぞお大事に。