回りだした歯車 Category: 記憶をたどって…
Posted at 06/02/05 PermaLink» Comment(10)» Trackback(1)»
ワタシと黒いやせっぽちが出会った頃、私の周りは、ゴタゴタしていた。
実家では、永年、身勝手を続けた父に、耐え続けた母が、壊れそうになっていた。
新しい職場では、上司と後輩には歓迎されたが、立場が悪くなったお局様に、
チクチクやられていた。
もちろん、自分自身の苦悩からも、全く立ち直れていなかった。
だがしかし、元々、人に弱みを見せる事の出来ない私は、頑張り続けていた。
悲しみや苦しみなど、振り切ったかのように。
職場では、仕事をこなし、後輩の面倒をみて、お局様と戦っていた。
実家の雰囲気は、“癒される家庭”というのには、程遠かった。
そして、夜になると、いつまでも忘れられない悲しみに、
ひとり、布団をかぶっては泣く…。
こんな日常が続いていた。
黒いやせっぽちに、大切な話をした翌週、ワタシはまた、彼と逢っていた。
実は、以前から、みんなにスキーに誘われていた。
超運動音痴の私は、全くその気がなかったのだが、
「もう少し、楽しい事もしてみたら? オレのことは気にしなくても良いから。
元気になるための、踏み台くらいに考えてさ。」
彼にそう言われ、また、友人達にも、何度も誘われ、とうとう、スキーに
初挑戦する事になり、スポーツ店に行ったのだ。
このオトコ、仲間の中では、一番スキーが上手いと聞いていた。
技術はもちろんだが、何より、教えるのが上手いとのこと。
彼は念入りに、ワタシのスキーの道具を選んだ。
「ブーツが痛かったりすると、それだけで嫌になるからね。」
その時点で、まだ、スキーに行くことを“楽しみ”と思っていなかった私は、
すべて、彼任せで買い物をした。
家に送ってもらう帰り道、ふと、今朝の両親の“ゴタゴタ”を思い出した。
その日は土曜日…。
(家に帰っても、きっとまだ、嫌な雰囲気は続いているだろう。)
午後4時…まだ、帰るには、気が重かった。
「少し、話してもいい?」
「ン? いいよ。」
彼は、ワタシの家の近くの、海の見える場所に、車を止めた。
くだらない話をした。
気は入っていなかったけれど、それでも、家に帰るよりは良かった。
もう少し、時間をつぶせば、弟の帰る時間と、同じくらいになるだろう。
だが、そんなことをしているうちに、何だか、悲しくなってきた。
自分ひとりで、いろんな事を抱え込んで、いつまでこんな生活をするのだろう。
ワタシに、出口はあるのだろうか。
彼の話はもう、ほとんど聞いていなかった。
突然、涙が出てきた。
隣で、黒いやせっぽちが、ずっと見つめている。
「どうしたいの? 自分はどうしたいの? 肩の力を抜いてごらん。」
その言葉を聞いているうちに、涙が止まらなくなった。
初めてのキスは、しょっぱい涙の味がした。
それは、“恋”とか“愛”とか、そういうのとは違っていた。
心の闇に落ちていきそうになるワタシが、偶然見つけた小さな光。
こうして、ワタシと黒いやせっぽちとの、運命の歯車がまわり始めた。
ちょっと恥ずかしい記憶に…ポチッといただければ、嬉しいです。→
実家では、永年、身勝手を続けた父に、耐え続けた母が、壊れそうになっていた。
新しい職場では、上司と後輩には歓迎されたが、立場が悪くなったお局様に、
チクチクやられていた。
もちろん、自分自身の苦悩からも、全く立ち直れていなかった。
だがしかし、元々、人に弱みを見せる事の出来ない私は、頑張り続けていた。
悲しみや苦しみなど、振り切ったかのように。
職場では、仕事をこなし、後輩の面倒をみて、お局様と戦っていた。
実家の雰囲気は、“癒される家庭”というのには、程遠かった。
そして、夜になると、いつまでも忘れられない悲しみに、
ひとり、布団をかぶっては泣く…。
こんな日常が続いていた。
黒いやせっぽちに、大切な話をした翌週、ワタシはまた、彼と逢っていた。
実は、以前から、みんなにスキーに誘われていた。
超運動音痴の私は、全くその気がなかったのだが、
「もう少し、楽しい事もしてみたら? オレのことは気にしなくても良いから。
元気になるための、踏み台くらいに考えてさ。」
彼にそう言われ、また、友人達にも、何度も誘われ、とうとう、スキーに
初挑戦する事になり、スポーツ店に行ったのだ。
このオトコ、仲間の中では、一番スキーが上手いと聞いていた。
技術はもちろんだが、何より、教えるのが上手いとのこと。
彼は念入りに、ワタシのスキーの道具を選んだ。
「ブーツが痛かったりすると、それだけで嫌になるからね。」
その時点で、まだ、スキーに行くことを“楽しみ”と思っていなかった私は、
すべて、彼任せで買い物をした。
家に送ってもらう帰り道、ふと、今朝の両親の“ゴタゴタ”を思い出した。
その日は土曜日…。
(家に帰っても、きっとまだ、嫌な雰囲気は続いているだろう。)
午後4時…まだ、帰るには、気が重かった。
「少し、話してもいい?」
「ン? いいよ。」
彼は、ワタシの家の近くの、海の見える場所に、車を止めた。
くだらない話をした。
気は入っていなかったけれど、それでも、家に帰るよりは良かった。
もう少し、時間をつぶせば、弟の帰る時間と、同じくらいになるだろう。
だが、そんなことをしているうちに、何だか、悲しくなってきた。
自分ひとりで、いろんな事を抱え込んで、いつまでこんな生活をするのだろう。
ワタシに、出口はあるのだろうか。
彼の話はもう、ほとんど聞いていなかった。
突然、涙が出てきた。
隣で、黒いやせっぽちが、ずっと見つめている。
「どうしたいの? 自分はどうしたいの? 肩の力を抜いてごらん。」
その言葉を聞いているうちに、涙が止まらなくなった。
初めてのキスは、しょっぱい涙の味がした。
それは、“恋”とか“愛”とか、そういうのとは違っていた。
心の闇に落ちていきそうになるワタシが、偶然見つけた小さな光。
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from ダディのページ at 06/02/05
私の生き方には一つの哲学がある。「止まっちゃうのは良くない」ってね。何か動いてると、絶対超えられないと思っていた壁も、気が付いたときには後ろに有ったりするもの。もちろん、病に伏している時に無理をするのも良くないし、時には立ち止まって周りを見渡すことは必要
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"回りだした歯車"へのコメント
CommentData » Posted by ミモザ at 06/02/05
TITLE:
ただ
涙・涙・涙。。。
が出てしまいました。
ダディのコメントも胸を打ちました。
CommentData » Posted by とみはち at 06/02/05
TITLE:
私には理想の夫婦だなって思います。
私にもそういう家庭が築けていたなら。
壁|〃´△`)-3ハゥー
私もマムさんみたいに、男の見る目が欲しいです。
il||li_| ̄|○ il||li
CommentData » Posted by bunga3 at 06/02/05
TITLE:
[色:660099]心理描写がとてもよく表現されていて、胸がいっぱいに
なりました。ひとりで抱え込んでしまう強さを持っている人なんですね。
結びつきにこんなドラマがあるなら、きっといつまでも仲良し夫婦
でいられるでしょう!
↓の行事、きっちりやる派なんですね。
偉い!海苔巻きもおいしそうです。買ったものよりすっとおいしい
ですよ。いいお母さん![/色]
CommentData » Posted by ノア at 06/02/06
TITLE:
なんだかドラマを見ているようです。
わたしはほんとに超照れ屋の恋愛ベタで、気のきいたコメントもできませんが、マムさんのドラマはずっと読んでます。
良かったね。
相手がダディさんで。
わたしの家も高校時代から結婚する前までゴタゴタしていました。
わたしが家を出て大丈夫だろうか・・と思っていたほどです。
自分がいなくなったとたんに壊れてしまうのではないかと懸念しましたが、大丈夫でした(^^)。取り越し苦労?
母の力が大きいと思います。
わたしは、今が一番幸せです。
もっともっと幸せになるつもりでいます。
あれ?やっぱりコメントになってない?
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/02/06
TITLE:
ミモザさん
いつもいつも、記憶カテ、褒めてくれてありがとう!
コレさー、実はね、トップのBGMで、「愛のあいさつ」なんか、
聞きながら読むと、もっと泣けるよ。
(体験済み!(^w^))
今後とも、泣き&笑いを提供していきますぞ。
bunnga3さん
記憶カテはちょっと恥ずかしいんですが、日記代わりに、残していきます。
行事は、時々、やりきらなかったり、間に合わなかったりして、
ヒステリー起したり…します。 (アハハ。)
そういう時、自分でも、「やらなきゃいいじゃん…」と思う事もあります。
でも、好きなんですよね。イベント。
ノアさん
ほんとに、ノアさんとは共通項が多い…。
多分、同じような経験をしてきているから、共感できる事も多いんでしょうね。
ウチの母は、今だ、頑張っております。
実生活のワタシも、“超照れ屋の恋愛下手”なんですよ。
よく、ダディにからかわれてます。
だから、今回の記事は、恥ずかしかった。
デモね。記憶を記録しておきたいと思って…。
ワタシも、今がいちばん幸せよ〜。もちろん、進行形!
気がきいてなくてもいいから(笑)、また、コメントくださいね。
CommentData » Posted by キララ at 06/02/06
TITLE:
読んでいるとダディさんはず〜っと昔からダディさんなんだなあ、と
しみじみ思います。
そして思わず自分と夫の今までも振り返ってしまいます。
これからも楽しみにしています。
それと・・・。
あの、BGMがながれません[絵文字:i-241]
スタートを押すとシャラランっていう音しかしない・・・。
どこをどうしたら・・・?
CommentData » Posted by こりら at 06/02/06
TITLE:
マムさんとダディさんのお話、切なくなってしまいます。。。
現在のハッピーエンド(エンドというよりエンドレス?)の姿を見聞きしていても、色々あったのかなぁと思うと、少し切ないです(T-T)
お二人のお話、続きが気になります。。。
CommentData » Posted by ranrunrin at 06/02/07
TITLE:
いつもは、子供がそばで寝ているので、パソコンの音はミュートにしているのですが、今日初めて、BGM聞いてみました。
ノクターンを聴きながら、つい何度も読み返してしまいました。
ますますドラマチックな展開に、引きずりこまれている私です。
ところで、キララさんへ
わたしもはじめ、シャラランっていう音しかしなかったんですけど、BGM切替のボタンを何度か押しているうちに、流れるようになりました。なにがどうなっているのか分かりませんけど・・・。
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/02/07
TITLE:
[色:663399][絵文字:v-266]BGMについて[絵文字:v-266]
テンプレートはお借りしているものなので、はっきりとはわかりませんが、
ワタシは、選曲をして、右の“BGMの切り替え”ボタンをクリックしています。
試してみてくださいね。[/色]
キララさん
夫婦のコレまでのことは、普段は、なかなか思い出す機会がありません。
ワタシも、このカテゴリーをあげて、良かったと思っています。
キララさんも、ご主人とのこと…思い出してみてくださいね。
こりらさん
切ないですか…いや、確かに、切ないですね〜。
コレから、もっともっと、切なくなる…かも…。
ranrunrinさん
ドラマチック…ですか。
そうかも知れませんね〜。
自分でも、この11年半の間に、本当にイロイロあった思いますよ。
よくやってきたな、私たち。
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/02/07
TITLE:
とみはちさん
あれ、 コメレス、何で消えてんだろう。ごめんなさい。
私たちは、理想の夫婦ではないと思いますよ。
ただ、お互いが、諦めなかった…それだけです。
とみはちさんも、心の目で見れば、大丈夫。