コーヒー Category: 記憶をたどって…
Posted at 06/01/16 PermaLink» Comment(7)» Trackback(1)»
日曜日、先週と同じ場所に、彼の車は止まっていた。
「おはよう。」
当時の私は、この性格ゆえに、男友達が多かった。
仕事や恋の相談にのる事もあったし、気晴らしにドライブに行くこともあった。
が、この性格ゆえに、甘い雰囲気になることは、滅多になかった。
というより、そういうかけ引きには、めっぽう強かったのだ。
“隙がない”とよく言われていたっけ。
さて、この黒いやせっぽちには、下心は全くと言って良いほど、見えなかった。
普通、女の子とドライブっていうと、もっと、着るものとかにも、
気を使うと思うんだけど…てな格好だし。
…などと観察しつつ、助手席で、また、他愛のない話をした。
しばらく走って、彼は車を止めた。
そこは、冬には小さなスキー場になる、とある高原。
「ココの、山菜どんぶりに、ジュンサイっていうのが入っててね。
初めて食べたとき、美味しくってさ。ジュンサイ、食べた事ある?」
「ううん、ないけど。」
「そうか。ずいぶん前だから、あるかどうか分からないけど。」
(このオトコ、山菜丼を食べにつれてきたの?)
黒いやせっぽちが、どうしてワタシを誘ったのか、さっぱり解らなかった。
たった一本しかないリフトは、この時期でも運転していた。
スキーをしない私は、リフトに乗るのも初めて。
「リフト、乗った事ないの?」
「ワタシ、スキーとかしないから。」
「楽しいよ。今度みんなでいこうか?」
「いやぁ、ワタシ、スポーツは駄目なんだって。」
そんな話をするうちに、リフトは終点に着き、そこの小さな食堂に、“山菜丼”はあった。
「山菜丼二つ。」
確かに、その山菜丼は美味しかったけど、彼の言動を見ていると、ますます、
ワタシを誘った理由が解らなくなった。
(いったい、このオトコって…。)
リフトを降りて、さあ、どうする…と思ってると、今度は、車の中から、
なんだか、アウトドアのグッズを取り出す彼。
ちなみに、超運動音痴の私は、もちろんアウトドアレジャーとは無縁。
それが何だか、さっぱり、分らなかった。
「ここへ、座る?」そう言って、広い草原に、たった二人で座る。
(何が始まるの?)
「これ、ガソリンが入っているんだよね。」そういって、お湯を沸かし始めた彼は、
「家にあったから。」と、簡易ドリップ式のコーヒーを入れてくれた。
「外で飲むコーヒーは、美味しいんだよね。」
(本当だ…。)
それまで、そういう経験のなかった私。
自然の中で、少し癒され、ホッとした。
が、相変わらず、彼をオトコとして、全く意識していなかったワタシ。
てか、私の好きなタイプとは、あまりにもかけ離れていた…黒いやせっぽち。
(この人は良い人だけど、永遠に何も始まらない…。)と確信していた。
さてさて、どうなる事やら…記憶カテ、応援クリックお願いします。→
「おはよう。」
当時の私は、この性格ゆえに、男友達が多かった。
仕事や恋の相談にのる事もあったし、気晴らしにドライブに行くこともあった。
が、この性格ゆえに、甘い雰囲気になることは、滅多になかった。
というより、そういうかけ引きには、めっぽう強かったのだ。
“隙がない”とよく言われていたっけ。
さて、この黒いやせっぽちには、下心は全くと言って良いほど、見えなかった。
普通、女の子とドライブっていうと、もっと、着るものとかにも、
気を使うと思うんだけど…てな格好だし。
…などと観察しつつ、助手席で、また、他愛のない話をした。
しばらく走って、彼は車を止めた。
そこは、冬には小さなスキー場になる、とある高原。
「ココの、山菜どんぶりに、ジュンサイっていうのが入っててね。
初めて食べたとき、美味しくってさ。ジュンサイ、食べた事ある?」
「ううん、ないけど。」
「そうか。ずいぶん前だから、あるかどうか分からないけど。」
(このオトコ、山菜丼を食べにつれてきたの?)
黒いやせっぽちが、どうしてワタシを誘ったのか、さっぱり解らなかった。
たった一本しかないリフトは、この時期でも運転していた。
スキーをしない私は、リフトに乗るのも初めて。
「リフト、乗った事ないの?」
「ワタシ、スキーとかしないから。」
「楽しいよ。今度みんなでいこうか?」
「いやぁ、ワタシ、スポーツは駄目なんだって。」
そんな話をするうちに、リフトは終点に着き、そこの小さな食堂に、“山菜丼”はあった。
「山菜丼二つ。」
確かに、その山菜丼は美味しかったけど、彼の言動を見ていると、ますます、
ワタシを誘った理由が解らなくなった。
(いったい、このオトコって…。)
リフトを降りて、さあ、どうする…と思ってると、今度は、車の中から、
なんだか、アウトドアのグッズを取り出す彼。
ちなみに、超運動音痴の私は、もちろんアウトドアレジャーとは無縁。
それが何だか、さっぱり、分らなかった。
「ここへ、座る?」そう言って、広い草原に、たった二人で座る。
(何が始まるの?)
「これ、ガソリンが入っているんだよね。」そういって、お湯を沸かし始めた彼は、
「家にあったから。」と、簡易ドリップ式のコーヒーを入れてくれた。
「外で飲むコーヒーは、美味しいんだよね。」
(本当だ…。)
それまで、そういう経験のなかった私。
自然の中で、少し癒され、ホッとした。
が、相変わらず、彼をオトコとして、全く意識していなかったワタシ。
てか、私の好きなタイプとは、あまりにもかけ離れていた…黒いやせっぽち。
(この人は良い人だけど、永遠に何も始まらない…。)と確信していた。
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from ダディのページ at 06/01/18
懐かしいですねぇ。そうそう、コーヒー沸かしました。マムさんは書き忘れていますが、コーヒーを沸かすには水も必要です。20リットルのポリタンクに、自宅の井戸水(!)を入れて持って行き、コールマンのガソリンストーブ(モデルはちょっと違いますが、以下のようなやつ)h----- --------
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"コーヒー"へのコメント
CommentData » Posted by ミモザ at 06/01/16
TITLE:
す、凄い!!
小説を読んでるみたいで、あっという間に読んじゃいました。
マムさんの文章の書き方は、情景が浮かぶようですよね^^
早く続きが読みた〜〜〜い♪
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/01/17
TITLE:
ミモザさん
いや〜だ、ミモザさん、褒めすぎ。
でも、読んでくれて、ありがとう。嬉しいです。
ブログを始めて、どうしたら思ってることが、上手く伝わるんだろうと、
意識して、書くようにはなりました。
実は、文章書くのが、結構好きなワタシ…です。
記憶カテは、コレまでの私の記憶にあることを、思いつくままに、新旧問わず、
ランダムにあげていこうと思ってます。
よかったら、また、読んでみてくださいね。
CommentData » Posted by トプログ at 06/01/17
TITLE:
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CommentData » Posted by caco at 06/01/17
TITLE:
うん!
ミモザさんの言う通り。
マムさんの文章って普通に小説を読んでるような感じ。
話の運び方とかも上手ですよね。
お話の続き・・・楽しみにしてます!
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/01/18
TITLE:
cacoさん
あらあら、cacoさんまで…。
素直に喜んでおこうかな。 ありがとうございます。
また、楽しんでいただける記事をUPできるといいな。
頑張りま〜す。
CommentData » Posted by す〜さん at 06/01/18
TITLE:
何々!
お惚気?それとも・・・
私の近所で親しい後輩が、マムさんの男性バージョンなんですよ[絵文字:v-237]
でもマムさんと違って[絵文字:v-388] 奥さんが我慢出来ないみたいで[絵文字:v-390]
私は経験無いんで? マムさん夫婦は強い[絵文字:v-363]
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/01/19
TITLE:
すーさん
アハハ、ワタシの男性バージョンの方が、いらっしゃるんですか?
とっても気になりますね。どんな方なんでしょう。
ダディの強さと、ワタシの強さはちょっと違うんですけど…
確かにウチの夫婦は強いということも、だんだん解ってくる、
“記憶カテ”だと思います。(笑)