言わなくちゃ… Category: 記憶をたどって…
Posted at 06/01/22 PermaLink» Comment(2)» Trackback(1)»
「そのオトコ、よほど馬鹿か、よほど大物ですよ。マムさんの話に、その反応って。」
といいながら、Mちゃんがタバコを出した。
「いいですか?」
毎回、喫煙を断るのが、この子らしい。
ランチの後のコーヒーを待つ間、そう言って、Mちゃんはタバコに火をつけた。
彼女は、同じ職場の後輩。
五つも年下だが、家庭の環境もにていたし、真面目で、頭がよく、
何より、ワタシを慕ってくれていた。
物事をまっすぐ捉える姿勢なのか、ワタシとは全く違うB型と特有の気質なのか、
何だかよくわからないが、とにかく、彼女は当時、私を癒すことのできる、
数少ない存在だった。
だから、ワタシも彼女の事を、とてもかわいがっていた。
「ていうか、その前に断られたときも、なんとも思わなかったんですかね。」
彼女は、眉をひそめて、ふ〜うとタバコの煙を吐いた。
2週間前の週末の事を、言っているのだ。
草原で、コーヒーを飲んでから、3回ほど友人たちとテニスや、秋祭りに行った。
もちろん、黒いやせっぽちも来ていて、何かと気にかけてくれた。
実は、(もしかして、ワタシは友人にハメられたのか?)と思い、確認した。
友人の婚約者が言った。
「俺たちは、特に何も言ってないよ。マムちゃん倍率高そうだし、
クロヤセのこと、気に入るかどうかわからなかったし。
でも、クロヤセは、そういう奴なんだよな。
マムちゃんが、彼氏なし、趣味なし、休日は家で寝てるなんて言うから、
連れ出してやろうと思ってんだろ。
ホントに、いい奴なんだよね〜。今はフリーだし。」
いいえ。ワタシは恋愛も結婚もする気はありませんから。
「悪いけど、次に2人で誘われたら、断るよ。」
そして、その翌日、彼から、自宅にお誘いの電話があった。
断ったときの反応が、また、ワタシにはよく解らなかった。
「あ、そうなんだ。」って…。
そして、それから2週間後の週末、また、誘われたというわけだ。
「ワタシ、はっきり言うから。何だか、このままだと悪いし。」
前の晩、友人にそう電話し、会うことにした。
「○○方面に、行こうかと思うんだけど。他に行きたいところ、ある?」
と彼が言った辺りは、ドライブコースとしても、良いところだけど、
“縁結びスポット”もあるところ。
このくらいの事では、動揺する私ではなかったが、ますます、
(今日はちゃんと、伝えよう。)と思った。
なかなかキッカケがつかめないまま、私たちは帰り道を走っていた。
(どこかで、言わなくちゃ…)
「ちょっと、話したいことがあるんだけど。」
「ん?何? どうぞ。」
あの日の“出来事”…。
それが、ワタシから“意思”とか“意味”とか“気力”とか、
そんな、生きるために必要なすべての物を、奪っていった。
だからコレから先、恋愛や結婚などを考えるつもりはない。
ワタシは、ひとつひとつ、噛みしめるように、話し出す。
本当は、実際の出来事や想いのすべてを知っている人は、ごく僅かしかいなかった。
全部話す必要は、全くなかった。
でもなぜか、この黒いやせっぽちには、きちんと話さなければいけない気がした。
彼が、あまりにも自然体で、あまりにも誠実だったから…だろうか。
とにかく、そのときの私は、無意識に、落ち着いて、ひとつひとつ丁寧に、
すべてを話していた。
彼はハンドルを握ったまま、黙って聞いていた。
運転するときは、いつも、サングラスをするので、表情は分らない。
沈黙の間に、話し終えた安堵感と、漠然とした不安が、交錯する。
「オレって、何も考えずに、好き勝手に生きてきたんだなぁ。」
(???)
(???それだけ???)
その後、彼は、ひと言だけ“核心”についてコメントした。
時が経てば経つほど、誰もが触れることを躊躇する、ワタシのココロに、
彼はひと言、慰めの言葉をかけた。
「…辛かっただろうな…。」
いつものように、自然体のまま。
そして、ワタシの手をそっと握った。
何となく、しばらくそのままでいた。
どちらからも、言葉はなく、どちらも、前を向いたまま。
「少し疲れたから。」
自宅に戻るとあ、そのままシャワーを浴びて、横になった。
(ワタシの言いたいこと、分かってくれたんだろうか。)
なんだか、とても不安定になってきた。
(あした、Mちゃんに話してみよう。)
処方された薬をのんで、眠りについた。
このときもまだ、ワタシには全く恋愛感情はなかった。
黒いやせっぽちはどうだったのかもわからない。
誰か、ココで聞いてみる?
さてどうなっていくのか?お楽しみの方、応援クリックお願いします!→
といいながら、Mちゃんがタバコを出した。
「いいですか?」
毎回、喫煙を断るのが、この子らしい。
ランチの後のコーヒーを待つ間、そう言って、Mちゃんはタバコに火をつけた。
彼女は、同じ職場の後輩。
五つも年下だが、家庭の環境もにていたし、真面目で、頭がよく、
何より、ワタシを慕ってくれていた。
物事をまっすぐ捉える姿勢なのか、ワタシとは全く違うB型と特有の気質なのか、
何だかよくわからないが、とにかく、彼女は当時、私を癒すことのできる、
数少ない存在だった。
だから、ワタシも彼女の事を、とてもかわいがっていた。
「ていうか、その前に断られたときも、なんとも思わなかったんですかね。」
彼女は、眉をひそめて、ふ〜うとタバコの煙を吐いた。
2週間前の週末の事を、言っているのだ。
草原で、コーヒーを飲んでから、3回ほど友人たちとテニスや、秋祭りに行った。
もちろん、黒いやせっぽちも来ていて、何かと気にかけてくれた。
実は、(もしかして、ワタシは友人にハメられたのか?)と思い、確認した。
友人の婚約者が言った。
「俺たちは、特に何も言ってないよ。マムちゃん倍率高そうだし、
クロヤセのこと、気に入るかどうかわからなかったし。
でも、クロヤセは、そういう奴なんだよな。
マムちゃんが、彼氏なし、趣味なし、休日は家で寝てるなんて言うから、
連れ出してやろうと思ってんだろ。
ホントに、いい奴なんだよね〜。今はフリーだし。」
いいえ。ワタシは恋愛も結婚もする気はありませんから。
「悪いけど、次に2人で誘われたら、断るよ。」
そして、その翌日、彼から、自宅にお誘いの電話があった。
断ったときの反応が、また、ワタシにはよく解らなかった。
「あ、そうなんだ。」って…。
そして、それから2週間後の週末、また、誘われたというわけだ。
「ワタシ、はっきり言うから。何だか、このままだと悪いし。」
前の晩、友人にそう電話し、会うことにした。
「○○方面に、行こうかと思うんだけど。他に行きたいところ、ある?」
と彼が言った辺りは、ドライブコースとしても、良いところだけど、
“縁結びスポット”もあるところ。
このくらいの事では、動揺する私ではなかったが、ますます、
(今日はちゃんと、伝えよう。)と思った。
なかなかキッカケがつかめないまま、私たちは帰り道を走っていた。
(どこかで、言わなくちゃ…)
「ちょっと、話したいことがあるんだけど。」
「ん?何? どうぞ。」
あの日の“出来事”…。
それが、ワタシから“意思”とか“意味”とか“気力”とか、
そんな、生きるために必要なすべての物を、奪っていった。
だからコレから先、恋愛や結婚などを考えるつもりはない。
ワタシは、ひとつひとつ、噛みしめるように、話し出す。
本当は、実際の出来事や想いのすべてを知っている人は、ごく僅かしかいなかった。
全部話す必要は、全くなかった。
でもなぜか、この黒いやせっぽちには、きちんと話さなければいけない気がした。
彼が、あまりにも自然体で、あまりにも誠実だったから…だろうか。
とにかく、そのときの私は、無意識に、落ち着いて、ひとつひとつ丁寧に、
すべてを話していた。
彼はハンドルを握ったまま、黙って聞いていた。
運転するときは、いつも、サングラスをするので、表情は分らない。
沈黙の間に、話し終えた安堵感と、漠然とした不安が、交錯する。
「オレって、何も考えずに、好き勝手に生きてきたんだなぁ。」
(???)
(???それだけ???)
その後、彼は、ひと言だけ“核心”についてコメントした。
時が経てば経つほど、誰もが触れることを躊躇する、ワタシのココロに、
彼はひと言、慰めの言葉をかけた。
「…辛かっただろうな…。」
いつものように、自然体のまま。
そして、ワタシの手をそっと握った。
何となく、しばらくそのままでいた。
どちらからも、言葉はなく、どちらも、前を向いたまま。
「少し疲れたから。」
自宅に戻るとあ、そのままシャワーを浴びて、横になった。
(ワタシの言いたいこと、分かってくれたんだろうか。)
なんだか、とても不安定になってきた。
(あした、Mちゃんに話してみよう。)
処方された薬をのんで、眠りについた。
このときもまだ、ワタシには全く恋愛感情はなかった。
黒いやせっぽちはどうだったのかもわからない。
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from ダディのページ at 06/01/22
爆走!!強妻頑母がゆくへのトラックバック。「誰か、ココで聞いてみる? 」なんて振られても、文章書くのが不得手な私としては、どう対応してよいものやらどぎまぎしてしまいますね。えーと、えーと…。 じゃ、まずは、こんなところから。■当時の私の女性への接し方ですh----- --------
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CommentData » Posted by ミモザ at 06/01/23
TITLE:
今回はダディの人柄がとても良く解る(ダディのお話しも読ませて頂きました)素敵なお話しでした。。。
なんだか心が温まります。
CommentData » Posted by アンティーク・マム at 06/01/23
TITLE:
ミモザさん
ココロ、温まっていただけたの〜?
今のうちよ〜、いつか、凍るかも…(笑)
やっとダディに、キジを書かせました。アハハ。